岡田研究室

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岡田研究室では、以下の四つの研究グループ(メカニズム・ブレイン・シクリッド・系統)に分かれ、生命の進化に対して様々な視点からアプローチしています。

メカニズム班

転移因子の増幅メカニズム解明
生物のゲノムDNA中には、転移因子と呼ばれる寄生性のDNA配列が存在しています。
転移因子は、自身と同じ配列(コピー配列)を生み出す能力を持っています。
この能力により転移因子は、宿主生物のゲノム中でそのコピーを増幅することができます。
驚くべきことに、ヒトのゲノム中には、総計300万コピーもの転移因子配列が存在し、ヒトゲノムの約半分もの領域を構成しています。
転移因子は、宿主生物のゲノム中に単に寄生して存在するだけではなく、宿主生物のゲノム進化やその成り立ちに深く関与していると考えられています。しかし、転移因子がいかにしてこのように莫大なコピー数を獲得することができたのか、その増幅の分子メカニズムには、いまなお数多くの謎が残されています。我々は、この転移因子の増幅メカニズム解明を目指し研究しています。
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ブレイン班

哺乳類の脳進化に関与したレトロポゾンの機能解明
哺乳類の脳のような大規模な進化は、新たな発現調節機構を獲得したことによる遺伝子発現パターンの複雑化が要因であると考えられていますが、分子レベルではほとんど明らかにされていません。
一方で、近年のゲノムプロジェクトと比較ゲノム解析の進展により、そうした発現調節エレメントの候補領域が多数同定されています。
そうした中、岡田研究室ではSINEが哺乳類特異的にエンハンサー機能を獲得し、脳発生に関与する遺伝子群の発現調節に関与していることを示しました。
この研究チームでは、これらSINE由来エンハンサーの詳細な機能解析、および脳進化に関与した新たなレトロポゾンの探索をおこなっています。
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シクリッド班

種分化種形成の遺伝的メカニズムの解明
進化において種分化、または種形成は生物が多様性を獲得してきた原動力と考えられ、いくつかの種分化のメカニズムのモデルが提唱されています。
しかしそのメカニズムにどのような遺伝子がどのように関与するかは未だに謎のままなのです。
この研究チームでは アフリカの三大湖に生息する多種多様な魚「シクリッド」を研究し、種分化・種形成に関与したと考えられる遺伝子を同定することで進化のメカニズムを解明しようと取り組んでいます。
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系統班

レトロポゾンの増幅時期を指標にした系統関係の推定
私たちの研究室ではレトロポゾンの一種であるSINE(サイン)と呼ばれる配列に注目し、その挿入の有無を指標にした系統樹の解析方法を確立しました。
この解析法では従来の塩基配列を用いた解析のように統計学的誤差を含むことが全くなく、系統関係を明らかにすることができます。
このSINE法を用いて、現在ではクジラ・カワイルカや偶蹄類などのほ乳類、そしてサケやシクリッドなどの魚類の系統関係の解析をおこない、数多くの成果を挙げています。
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